社長メッセージ

Message

障がいを持つ子どもたちの可能性を最大限に引き出すお手伝い

私は、子育てやNPO法人「知的障がい者サッカー推進連盟」(FPFID)代表としての経験から、障がいのある子どもたちの可能性を最大限に引き出すお手伝いをしたいと思うようになりました。そのために、障がいのある子どもたちに明るい未来を提供するため、株式会社トータルシーエイを設立しました。

私自身の育児を通して

私自身、知的障がいのある息子を持つ親です。子育てを振り返りながら、息子が2歳のときに「もしかしたら、この子は何らかの障害を持っているのではないか?」と思ったことがあります。私は看護師の免許を持っていましたが、診断を受けたときはとてもショックでした。

しかし、息子の純粋な心の美しさは変わりませんでした。障がいがあっても病気があっても、母親や家族の愛情、そして子どもとの絆が一番大切だということを私は学びました。そう考えた私は、障がいがあっても我が子に明るい未来を期待するようになりました。

私は息子と一緒に小さな成功を喜び、うまくいったときの喜びを分かち合いました。悔しい思いをしていても、小さな目標を達成することで、それが息子の自信につながることを知りました。そして、それが成功の連鎖となり、彼のやる気を引き出してくれるのです。

交流教室の立ち上げから、知的障がい者サッカー振興会理事長に就任するまで

息子が通っていた小学校には特別支援学級がなかったため、仲間とともに「交流学級」を設立し、障がいのある子どもたちの可能性を引き出すための支援をしました。息子はこの環境で自分の目標を達成しましたが、同じように支援体制が不十分な子どもたちが他にもいることを感じ、交流学級を作ることになりました。当時は珍しい試みでしたが、今では公立小学校にあることが当たり前になり、続いていることがうれしいです。

また、息子はサッカーに熱中していたので、サッカースクールに通わせました。知的障がいがあるため、どうしても不器用で、他の子と同じレベルでプレーすることは難しいと言われましたが、まだ生まれて数年しか経っていない子どもの可能性を狭めることは何よりもいけないことだと思いました。そこで、彼が大好きなサッカーを思い切りやらせてみたところ、それが実を結び、やがてプロを目指せるレベルまで到達したのです。息子の無限の可能性を目の当たりにしたことは、大きな刺激となりました。

株式会社トータルシーエイの設立

私は、自らの体験を通して、障がい者を受け入れる社会を実現するために何ができるかを考えるようになりました。そこで、放課後等デイサービスを提供する株式会社トータルシーエイを設立しました。

経験豊かで思いやりのあるスタッフが、身体的、知的、創造的な能力を促進する環境を提供。彼らの発達に最適なプログラムを選び、障がいを持つ子どもたちに高品質なケアと教育を行います。子どもたちが安全で育成的な環境で成長し、学ぶことができるように心がけています。

また、私たちは子どもたちの自立後、生産的な生活を送れるような地域社会を目指しています。そのために、6年前に建設部門を立ち上げ、障がいを持つ方々を雇用しました。従業員が経済的に自立し、社会人としてのスキルを身につけるために、トレーニングや働く場所を提供することを目指しています。

障がい者が他の人と一緒に働き、自信を持って日常生活を送れるような社会を実現するため、どんな困難や問題があっても、常に行動を起こす企業でありたいと願っています。そのために、職業訓練やワークショップ、放課後等デイサービスなど、障がいのある方をサポートする環境づくりを大切にしています。

私たちは、これまで多くの障がいのある子どもたちと出会い、その親御さんたちと話をし、子どもたち一人ひとりが持っている強さを目の当たりにしてきました。そして、障がいを持つ子どもたちは、他の子どもたちと何ら変わりはないのだと実感しました。私たちは、多様性を受け入れ、受け入れる努力をすることで、インクルーシブな社会を実現しなければなりません。

常に行動する企業であること

上記内容を実現するために、株式会社トータルシーエイでは、障がいを持つ方々を支援する環境づくりに真剣に取り組んでいます。放課後等デイケア、建設サービス、職業訓練、ワークショップなど、誰もが受け入れられるインクルーシブな社会を目指しています。当社は、障がいのある人が自分の価値を感じ、自分の能力に自信を持つことができる居場所を作るために努力しています。

代表取締役社長 竹澤 静江